月200時間残業の社畜が辿り着いたのは、シャッフルダンス漬けの日々でした。

社畜だって楽しい人生を送りたい。200時間残業→10時間残業で収入10倍になって、趣味や生きがいに生きるハイブリッド社畜のブログ。シャッフルダンスの話がメイン。たまにアイドルなどの話もします。Youtubeでダンス動画等も公開しています。

page.25「北九州市と下関市の対比から見る、施策のコレじゃない感」

今回は真面目に考える、自分の街の話。

現在住んでいる「下関市」についての話だ。

 

社会人になり、福岡、鳥取、山口と移り住んで、

現在は山口県下関市に腰を落ち着けている。

下関市北九州市は、海を挟んでお互いが見えるほどに近い。

 

にも関わらず、市勢に雲泥の差があるため、

思ったことを書き連ねてみる。ただの備忘録だ。

 

◎下関、北九州の最低限の基本データ

・人口

下関市  264,032人 (男122,905、女141,127) 世帯数 130,400世帯

北九州市 956,582人 (男453,678、女502,904) 世帯数 470,792世帯

・面積

下関市  716 km2

北九州市 492 km2

 

広いが人口は少ない。それが下関市だ。

逆か、広いから人が集約されなかったのだろう。

 

◎都市機能に問題がありすぎる下関市

・街を一ヶ所に集約して成功する北九州市小倉駅

筆者は大学時代、社会人3年目まで北九州市に住んでいた。

東京や大阪ほどではないが、北九州の小倉は交通の便は悪くはない。

JR、モノレール、バスは都会ほど本数は多くないが、

それほど問題は感じられない。

 

その理由として、都市機能がきちんと集約していることが大きい。

駅を降りて、歩いて行ける範囲に必要なものが揃っている。

 

駅ビルであるアミュプラザだけでも、

食事、アパレル、本屋、CDショップ、ホテルまで揃っている。

更に徒歩圏内に伊勢丹、リバーウォーク、あるあるシティ、

チャチャタウン4つのショッピングモールが存在している。

それに伴って、小倉の商店街には飲食店や夜の街も多く、

夜の小倉は賑わいを失わない。

 

それだけでなく、飲んだ後はカプセルホテル、ネットカフェ、

ビジネスホテルなど、宿泊施設も数多い。

そのため、小倉に来ればそれだけで一通り楽しめる。

 

・まとまりのない下関市下関駅

一方、下関市は街の賑わいに欠ける。

対比として小倉を出しているがほぼその真逆と言っていい。

公共交通機関はJRのみ。本数は1時間に2本程度。

バスはある程度本数はあるものの、夜に使うほど多くはない。

 

下関にも駅ビルは存在している。

シーモールというショッピングモールがそれだ。

ただ、中身は地方のジャスコレベルであって、

それなりのテナントはあるものの、目ぼしいものはない。

休みだから、そこに行って遊ぼう。とはならない。

 

ただ、映画館もあれば飲食店等もある。

イベントも小規模ながら開催されている。

 

一番の問題点は、車が停めにくいのだ。

誰が、わざわざ立体駐車場の7~8Fまで上がって、

停めてまで何とも言えないショッピングモールで遊ぶのか。

そして、駅周辺に楽しめるものがほとんどないため、

人がそこから拡がって行かない点が大問題である。

 

◎観光ファーストにした街は失敗しやすい

観光は当たり前のことだが、客単価が低い。

実際に考えてみても「食事代」「宿泊代」「入館料」くらいしか掛からない。

観光をする際、一番高いのは交通費になりがちだ。

ライブのチケ代より交通費が高いのはザラだろう。

おわかりいただけただろうか。

 

そして、下関市の観光資源と言えば、

割と有名な水族館である「海響館」。

美味しい海産物が新鮮なまま食べられる「唐戸市場」。

ギリギリ駅から動ける範囲で思いつくのはこれくらいだ。

 

もちろん、絶景で有名な「角島大橋」や、

吉田松陰高杉晋作など有名な偉人の足跡めぐりも出来る。



だが、そうじゃない。

 

街づくりの基本は「リピータ」ありきであって、

実際に下関に住む人がリピータにならない街が、

どうして、他県から遊びに来ると思えるだろうか。

 

都市基盤が固まって、そこから観光地に繋げる。

そのスタートラインを間違えると、一発屋で終わってしまう。


◎とりあえず、ネカフェ作ろう

ここまでボロクソだが、飲食店基準で一つ提案がある。

 

下関駅の近くには美味しい飲み屋も多い。

肉好きにはたまらない「GRILL&BAR 247」だとか、

鶏好きに進めたい「鳥と炭」とか、他にもたくさんある。

 

県外の方、小倉の方も是非一度味わって頂きたい。

ただ、飲んだ後帰ることを考えると、

タクシー、代行くらいしか無く、酔いも中途半端になるというもの。

 

そのため、駅近くに快活クラブとかポパイとか、

ネカフェがあったら、飲みに行くのもフットワークが軽くなるだろう。

 

そして、飲む人が増えるとバーなど更に店は増えていく。

店が増えれば、駅前に更に店が増えていく。

 

もちろん、必要なのは飲食店だけではないが、

どこから消費が生まれるのか、今構えている政策は、

本当に需要を考えた上でのものなのか。

 

市政において全てのターゲットをフォローすることは難しい。

声が大きい人のためのものになりがちなのも確かだ。

ただ、一度本当に街づくりをゼロベースで考えて欲しい。

今のままなら、北九州に人が移っていくのは仕方ないだろう。

 

2018.12.1 Hachi