月200時間残業の社畜が辿り着いたのは、シャッフルダンス漬けの日々でした。

社畜だって楽しい人生を送りたい。200時間残業→10時間残業で収入10倍になって、趣味や生きがいに生きるハイブリッド社畜のブログ。シャッフルダンスの話がメイン。たまにアイドルなどの話もします。Youtubeでダンス動画等も公開しています。

page.52「正しく努力して、正しく頑張るために必要なこと」

今回は少しだけ教育論に近い。

ちゃんと上達するための頑張り方」の話だ。

 

以下、目次だ。

 

毎度恐縮ではあるが、良いなと思った方は、

記事の下にあるスターをクリックしてくれると助かる。

過去の練習動画などもあるので、Youtubeチャンネルもどうぞ。

 

www.youtube.com

Twitterはこちら。よろしくお願いします。

twitter.com

 

1、努力をすればステータスが伸びるという幻想

・「頑張れば届く」という幻想について

能力の成長について話をしたい。

技術の成熟でも同じことが言えるのだが、

歩き続ければ、いつかは目的地に辿り着く」という論調がある。

 

ある意味では確かに正しく、歩き続けなければ辿り着かない。

ただ、「目的地への道が平坦で、歩き続けられるなら」という前提に限る。

 

というのも、基本的には技術に関する道は平坦ではなく、

時には切り立った崖のように垂直な壁を上る必要もあり、

「歩く」だけでなく、「登る」「飛ぶ」「走る」など、

単純に続けるだけで辿り着ける範囲は限られてくるからだ。

 

つまり、目的地に辿り着くためには「正しい努力の方法」を知り、

それを続けることが必要になる。

 

・頑張るために必要な基礎

技術の習得については、いくつかの段階に分けられる。

ここではダンスを基準に考えていただきたい。

 

1、基礎知識を知識として覚える段階

例えば、ランニングマンやTステップで考えると分かりやすいが、

ダンスラッシュのレッスンでステップそのものは知ることが出来る。

他にも、YoutubeのTutorialを見たりで知識を覚える段階。

他にもきっかけは沢山あるが、

もちろん、見ただけで習得できるわけではないので、

そこから「2、技術の習得段階」に入る。

 

2、技術を習得する段階

学んだ知識を、自分の身体で再現する段階。

「見た」ものを少しずつ、身体感覚に落とし込んでいく。

この見たものと、実際に自分の身体で再現する能力の高さは、

身体のコントロール技術と自分の身体の客観視能力に関わってくるが、

少しずつでも続ければそれは伸びていく。

 

3、基礎を複合的に組み合わせる段階

一つ一つ学んだ動作を組み合わせる段階。

ランニングマンからTステップ、チャールストンからVフロントなど、

スムースに繋げるように練習を行うわけだが、

この段階では、いくつかの基礎動作を習得していることが必要となる。

 

1、2の段階で上手い人の動画を見て、

3にいきなりアプローチをする人がいるのだが、

もちろんのこと、なかなか上手くいかない。

これは一つの「頑張ることが下手」な人の特徴と言える。

 

高めの目標を持ちすぎて、モチベーションが保てなくなるのは、

イラストなど、別の技術の世界でも割とあるあるな話だ、

「頑張るため」には「正しく行う努力」が必要なのだ。

 

2、正しい努力をするために

・考える力をつける

これは教師をしていた頃から考えていたことだが、

人によって考える力は千差万別と言える。

少し、ダンスに必要な考える力について掘り下げてみたい。

 

身体のコントロールが上手い人がやっていることは、

自分の頭の中で、動作をトレースする」こと。

言ってみれば、頭の中で自分の身体を動かしてみることと想像する。

 

イメージする力、結局のところは想像力だ。

例えば、ムーンウォークを分解して考えてみよう。

文字では少し説明が煩雑になるが、それこそイメージして欲しい。

 

1、片足を後ろへスライドし、つま先に体重を移動させる

2、そのつま先を軸にして、逆足をスライドさせる

3、交互に繰り返す

 

これの肝は「体重の乗った足を軸にして、浮いた足をスライドさせる」ことだ。

これを理解できれば、サイドウォークやエアウォークへの派生も可能となる。

 

こうして、動作を分解して考える方法を覚えることは大切であり、

これは考える力にもいくつかある中の、抽象化と呼ばれる思考法だ。

 

・抽象化について

抽象とは「具体」の反語となる言葉だ。

具体的という言葉の反対なので、物事から具体性を取り払っていく方法で、

説明が難しいが、物事の捉え方を1段階上に上げるイメージだ。

 

例えば、りんごという単語を抽象化するならば、

「赤くて、甘みのある果物」というように要素に因数分解する。

このように抽象化をして、分解していくと他のイメージへの展開が可能となる。

 

では、少しだけダンスにも適用して考えてみよう。

Neoswingにも出てくるポイントというムーブ。

筆者の場合は、Lockinのポイントから拾ってきているが、

ポイントを抽象化してみるとどうなるだろうか。少し考えてみて欲しい。

 

一例ではあるが、筆者の考え方からすると、

肘を軸に腕を畳み、一直線になるように伸ばして指さす」動作となる。

 

だから何だ?となる方は少し考えてみよう。

この考え方がない場合、チュートリアルで出てきたムーブを、

そのままの形で取り入れるだけになる可能性が出てくるが、

抽象化して取り入れることによって、加工が出来るようになる。

 

・斜め上に伸ばすだけでなく、前を指してみたら?

・両腕一緒にまっすぐ伸ばしてみたら?

・畳まずに指さす動作だけやってみたら?

 

というような感じだ。これはアイデアを生み出す発想法にも繋がる。

 

3、まとめ

・正しい努力は「道を自分で考え、決める」ことから生まれる

今回の話は、これに尽きる。

知った事を自分の頭でこねくり回して、自分の答えを出す」ことが、

正しい努力に繋がっていくと考えて、ほぼ間違いではない。

 

少し話を拡げていけば、この能力があると、

決して損はしないことばかりである。

 

自分の頭で考えて決められることにより、自信と責任を。

人の言うことに振り回されなくなり、自己決定力を。

そして何より、「自分で決めたのだから」という覚悟を持てる

自分で自分をコントロールするためには決して欠かせない能力だ。

 

逆に言えば、この能力がない人は正しいことを決めきれず、

「人が言っていたから」「人に言われたから」と、

どうでも良い、あらゆる情報に振り回されやすい。

 

誰かの言うことに従っていけばそれは楽かもしれない。

ただ、楽しいかどうかは別の話だ。

それがダンスの場合、自分のダンスをするのに、

自分の頭で考えた方が楽しいものになるのは間違いないだろう。

 

想像力と抽象化する力。

せっかくの自分の人生、自身のステータスをどんどん伸ばして、

レベルを上げてみてはいかがだろうか。

 

2019.10.28 Hachi