Page.59「ダンスラッシュが与えてくれたもの」
本当に久しぶりに筆を執る。
およそ1年以上振りのブログとなる。
そもそも、このブログを書き始めたきっかけとして、
まだ稼働初期であったダンスラッシュを今から始める人向けに、
ダンスのこと、音楽のことなど、色々な情報を提供するためのものだった。
2019年から書き始めていたブログであったが、
気が付けば2022年、早3年も経過している。
それに伴いダンスラッシュやそれを取り巻く環境も変わってきた。
良い意味でも悪い意味でも、落ち着きを見せ始めたダンスラッシュだが、
ここらで一度、3年を振り返ってみようというのが今回の趣旨だ。
ダンスラッシュで得たものは、
①多くの友人、人脈
②幅広い音楽への興味
③Neoswingダンサーとしての1歩目
掻い摘むと、この3つだ。
それぞれ詳しく思い出していきたい。
①多くの友人、人脈
2018年~2019年の稼働初期ではまだコロナも流行っておらず、
コナミ公式が主導で多くのイベントが開かれていた。
・ステップ練習会
・ラウンドワン交流会
・KAC
ShuffleダンサーであるEXSさんやH-boyさん、そして蘭世さんが各地へ来て、練習会や交流会などを行っており、そこで知り合った方も数多い。
KACについても、コロナ禍では開催が難しくなってしまったが、
2019年のNISHIくん、りりぃさんらの決勝戦はまだ記憶に新しい。
内容的には、2回実施されているが、
KAC課題曲で曲で思い出した方がわかりやすい。
・Catch our fire
・ランカーキラーガール
・世界の果てに約束の凱歌を
このうちの3回目に当たる凱歌の分のKACは、
2022年2月時点ではまだ実施されていない。どうなるだろうか。
話がズレてしまったが、ダンスラッシュの凄い点は、当初からも話していた通り「コミュニケーションツール」として、とても有用である点に他ならない。
要素的に「音ゲー」「ダンス」「音楽」が含まれているため、色々な方向で人と話を共有しやすく、
「音楽」からはクラブイベントへ派生し、
「ダンス」からはダンスの練習会へ派生することで、
各地方で様々なイベントが開かれ、そこにプレイヤーが集まった。
筆者も東京、大阪、広島、山梨など、色々な場所に赴いて、多くの方とイベント、ダンス練習で繋がりが出来た。
もちろん、中には今ではダンスラッシュに殆ど触れていない方もいるが、繋がりは切れず、会えば以前通り楽しい時間が過ごせるだろう。
筆者は社会人ではあるが、学生と異なり、
社会人となるとこうした同好の士を見つけるのは本当に難しい。しかも、趣味が合うだけでなく、価値観などまで合う人を見つけられたなら、もはや、ダンスラッシュを「たかが音ゲー」とも言えない気はする。
②幅広い音楽への興味
これは音ゲー全般にも言えることだが、
ダンスラッシュをやっていると音楽への接し方が少し変わってくる。特に感じるのは「これ踊れるかな」という視点が出てきたことだ。
他の音ゲーに接していると、割と多いのはBPM180程度で、それらを基準にすると、ダンスラッシュの楽曲のメインBPM帯である、BPM100~150はとてもゆっくりに感じるのだが、実際に踊ってみると、BPM150でRMするしんどさに気づく。
かといって慣れてくると、BPM100って遅いなってなるので、慣れてくると文句も増えるのだなというお気持ちを抱いた。
③Neoswingダンサーとしての1歩目
これが自分でも一番驚いたし、一つの節目にもなった。特殊な例ではあると思うが、備忘録として書いておきたい。
2021年11月より、スペインで活動するアーティストグループである、「Crazy Red balls」に専属Neoswingダンサーとして所属することになった。
2019年にダンスラッシュでダンスを初めて、
2020年にNeoswingに出会ってNeoswingを練習し始めて、
2021年に専属ダンサーとして所属。嘘みたいな本当の話だ。
もちろんこれは音楽ジャンルとしてのElectroswingや、ダンスジャンルとしてのNeoswingというものが、日本ではとてもマイナーで萌芽期だったということもある。
ただ、一つだけ言えるとしたら、
2年以上Neoswingの練習をやめなかったことと、情報発信をし続けたことの2つだ。TwitterとInstagramは編集せずそのままアップロードしていたので、ちゃんと数えてはいないが300本以上は動画を投稿している。
Youtubeについてはダンス動画にナンバリングを行い、とにかく100本を目指してコンスタントに投稿を続けた。
そこから、Wolfgang lohrからは彼の運営している、「Electro swing thing」にダンサーとして取り上げてもらい、Madam MisfitやSzigeti Juliからダンス動画をMVに使ってもらった。
その縁があって、Crazy red ballsに所属する運びとなったわけだが、ずっと同じことを続けて、発信をし続けていると、「〇〇の人」「〇〇に詳しい人」というような見方になっていき、何か依頼事項等が出てきたときに、話が飛んでくるようになる。
やはり、好きなものは好きと言い続けていて損はないということのようだ。
変な方向でレッテルだけは貼られないように気を付けたい。
・ダンスラッシュに出会ってからの3年
正直、このゲームの凄さに3年経った今でも驚いている。
ダンス未経験者でも遊べるゲーム性、
スコア面でも楽しめる音ゲーとしての要素、
そして、プレミアムによる動画公開機能による、
他者との繋がりの創出に加え、他の人のダンスを見ることで、更に上手くなりたいという成長を促す要素。
恐らくだが、一人で遊んでいるだけは飽きかねないのは、他のゲームでも同じだろう。MMORPGをソロでやっているようなものだ。
音ゲーでプレイヤー同士を繋げる試みは他にもあったはずだが、ダンスラッシュが一番ストレスフリーに行えるプラットフォームを作り上げた。
「誰かがやっている」ことを知れることは本当に大切で、ダンスラッシュが終焉を迎えるとしたら、プレミアムの動画を上げても、ほとんど誰からも反応が無くなった時だろう。
逆に言うのであれば、人のプレミアムを見て、
気持ちが動くのであれば、まだこのコンテンツは続いていくだろう。
・今からダンスラッシュに触れる方へ
2018年3月から稼働し始めてもう4年弱経っており、音ゲーとして楽曲も沢山増え、プレイヤーも習熟してきている。
TwitterやYoutubeで周りを見渡せば上手いプレイヤーも多く、ゲームセンターでも上手い人を見かけるケースもあるはずで、そこで、尻込みをしてしまう可能性も十分にある。
3年前にダンスラッシュに出会った人はそこが幸運なところで、みんなが初心者でスタートし、意見交換をしながら上達してきた。
その時が一番熱があったはずだし、界隈としても一番盛り上がっていたのは間違いない。
ただ、だからと言って、今からスタートするのは遅いわけでは決してない。
お手本やチュートリアルの量も段違いに多いため、初心者からでもちゃんと取り組んでいけば、上達は早い。
現に最近始めたプレイヤーの伸び率の高さはとんでもなく、ある一定の段階まで到達するスピードが早い方が多くなった印象だ。
そのため、諦めずに色々な情報を取り入れながら努力してほしい。
・上手くなるための3か条
①情報を貪欲に収集する
②好きな動きをとにかく真似る
③身体に染み付くまで練習をする
これに尽きる。
ダンスはスポーツと一緒で、見ているだけでは上達しない。色々な動画見て、実際に身体を動かしていくことで初めて上手くなる。
逆に言えば、練習しなくては何も上手くならないということだ。
Twitterで練習動画を公開してもいい、
Youtubeにダンスラ動画を上げ続けるのもいい。
一人で頑張り続けることは本当に難しいため、
色々な方に見てもらいながら、やり取りをして、
折れずに楽しんで続けていくことが、一番の上達の近道と感じている。
2022.2.4 ESS Hachi