page.37「Neoswingを始める人の為のステップ完全解説」
今回はPage.12以来の「Neoswing」についてだ。
5000字オーバーなので、お時間とWifiがある環境で読んで欲しい。
良いなと思った方は、記事の下にあるスターをクリックしてくれると助かる。
過去の練習動画などもあるので、Youtubeチャンネルもどうぞ。
さて、筆者は昨年10月よりシャッフルダンスに触れ、
そこからCuttingshapesへ傾倒し、Neoswingに辿り着いた。
そもそもとして、色々なジャンルの音楽を聴いているときに、
「Electroswing」というジャンルに出会ったことが事の始まりである。
最初に聞いたのはParov stelarのAll night、Catgroove。
完全にハマったのはCaravan palaceの「Lone digger」だ。
ジャズチックな跳ねたリズムのピアノ、ベースと、
管楽器による洒落たメロディラインに魅せられ、
その音楽で踊ってみたいと思い、行きついたのがNeoswingだ。
これを聞いて、少しでもオシャレと思った方は、
是非、最後まで読んで、一緒に踊ってみて頂きたい。
今回のブログを書いた経緯というか、
筆者の個人的な願望としては、
・ダンスという趣味そのもの
・音の波に乗って、身体を動かす楽しみ
・新しい音楽に出会う喜び
・そしてNeoswingというダンスの格好よさ
これに出逢って欲しいという願いを込めている。
さぁ、一緒に始めてみよう。
※そもそも「Neoswing」って何?という方は、
oblectamentum-ingenium.hatenablog.comをご覧頂きたい。
◎Neoswingの昨今(2019.5.18現在)
最近は、少しずつではあるがNeoswingに日の目が当たりつつある。
まだ日本国内では情報が圧倒的に少ないものの、
クラブでは、5月にElectroswing中心の
クラブイベントが開催され、大いに賑わいを見せた。
DJのOnnojiさん、ElectroswingSingerの水崎うきさんといった、
中心人物となる方々が出てきたことはとても喜ばしい。
だが、現在はまだダンス界隈にさざ波が起こっている程度だ。
Cuttingshapesが「Daddy」などで目立ったように、
可能であれば、もっと色々な情報を発信して、
ダンス界隈以外の方にも触れて欲しいと、そう願っている。
以下、目次だ。
1、Neoswingを始める人の為の基礎ステップ完全解説
・Sven ottenを紐解く
Neoswingを始めよう!という人には、
Sven ottenの「Just some motion」、
いわゆるYoutubeチャンネルにあるTutotialを見てもらっている。
今回はOttenの動画を引用し、ポイントを抽出している。
見ながら足を動かして、チャレンジしてみて頂きたい。
大体わかった方は良いとして、頭に???が浮かんだ人は、
一緒に紐解いていこう。
(Tips:Neoswingの基礎動作について)
・クラブステップ
これが必修課程だ。難易度高くない?
どのレベルが求められるかというと、
8分のリズム(1・エン・2・エン・3・エン・4)の、
それぞれのカウントでステップが踏める必要がある。
とはいえ、いきなりこれは難しいので、
最初は4分のリズム(1・2・3・4)で、
ステップを踏むようにすると良いだろう。
慣れてきたら、1・2の間のエンカウントにも、
ステップを挟み、徐々に8分のリズムに近づけていきたい。
・アームラウンド
・ポイント
因みにこれも説明はないものの、当たり前のように使われる。
アームラウンドは真横に伸ばした腕を、肘を支点にして一回転させるムーブ。
ポイントは伸ばした腕で1点を差し示す動作、Lockin'でも使われている。
1、Hopwalk
形としては「ムーンウォーク」に近いが、
スライドはせず、こちらは「ホップ(跳ねる)ウォーク」だ。
(ポイント)
・何が何でもまずは膝を意識する
→膝を前に出すと、足は勝手に爪先立ちになる。
膝を交互に出しながら下がる意識を。
・足は地面に着いたままスライドする
→足が浮くと見栄えが一気に悪くなるので注意。
2、WaterDoll & Pendulums
Neoswingの最重要ムーブ。これをまず習得したい。
平たく言えば、「V Shifting」をして、
足を出した方と同じ方向へ腕をしなるように流す動作だ。
(ポイント)
・足と同時に腕を動かすように
→上半身と下半身を別々に動かすことはとても難しい。
そのため、足の動作に合わせて一緒に動かす意識を持とう。
・腕の動きは少し大げさでも◎。動画を撮って確認を
→思った以上に、腕の動きは小さくなりがち。
動画で自分の腕の稼働量を見ながら修正をしていこう。
3、V Shifting
Neoswingの最重要動作であるWaterdollの足元で行われている技。順番逆では…?
クラブステップの派生というか、クラブステップを構成する技の一つ。
足がハの字の状態から、移動方向へカカトを軸に足を捻り、
逆ハの字になり、元のハの字へ戻っていく。文字だと非常にわかりづらい。
動画をよく見て頂きたい。
(ポイント)
・1カウント毎に動作をきちっと完了させる
→どうしてもBPMが速い曲になったりすると、
中途半端なV Shiftingになりやすい。
最初は1カウントずつ、しっかりとステップを踏むよう意識したい。
・最初は外に蹴り出す動作を左右へ1回ずつ、慣れてきたら2回を挟む
→動画でもやっているが、1回(シングル)の蹴り出し、
同じ方向へ2回(ダブル)の蹴り出しでリズムを刻めるようになりたい。
4、V Travel Tip
ほぼほぼ、RockersのTステップに近いのだが多少別物。
(ポイント)
・Tステップの蹴り足は地面には着かない
→この辺りがRockersに近く、浮遊感のあるキックとなる。
・(私見)蹴り出しの方向はある程度規則性を
→Rockersのようにランダムに蹴り出しをすると、
カジュアルな印象が強くなりRockers寄りになる。
移動方向に対して、前後で規則性を持たせると、
フォーマルかつNeoswing寄りになる。
5、Turn Tip
Neoswingの特徴的なムーブの一つ。
軸足はTステップのようにつま先を軸に外、内へとリズムよく動かし、
逆脚は軸足とハの字、逆ハの字になるように回っていく。
(ポイント)
・V Travelの蹴り足と同じく、地面にはほぼ着かない
・軸足をしっかりとリズムに合わせて外、内へ足首を使って動かす
→この動作はNeoswingのステップを考えるうえでも、
見栄え上かなり重要な動作となる。
Cross walk、V travelなど全ての動作でグリグリ動かそう。
6、Cross walk
ほぼほぼCuttingshapesの「チャールストン」。
あくまでステップではなく、「ウォーク」な所は注意。
(ポイント)
・前後どちらもスムーズに出来るように練習
→Cross walkは汎用性が高く、使いやすい。
曲にも合わせやすいため覚えておくと吉。
・(私見)ウォークのため、あまり足は浮かない
→あくまでこのムーブはスムーズにリズムに乗って、
「歩く」ことが重要なため、あまり跳ねると、
Cuttingshapes寄りになってしまうため注意。
7、Hanging man &Running man
Hangingmanはハングドマン(吊られた男)のこと。
両足のつま先を軸に、ハの字、逆ハの字にリズムよく動かしながら、
肘を支点に、カカトと同じ方向へ重力で振れているように腕を動かすムーブ。
(ポイント)
・振り子のような動きを意識する
→肘を支点にして固定し、腕を重力に従った流れで動かす
スムーズに動かそうとするとどうしても肘が動きやすいので注意。
Runningmanは形としてはほぼCuttingshapesのものと同じで、
前に蹴り出すようなスタイルとなるが、
この形のまま、前後に動けるように練習は必要。
(ポイント)
・カカトから着く形でも、つま先から着く形もアリ
→(私見)OttenはどちらのRunningmanも使うようだが、
見栄えとしては、カカトから着く形の方が好きである。
8、X jump & Fall back
ほぼほぼShuffleの「クリスクロス」。
足を開いた状態から、ジャンプして交差する。
(ポイント)
・バランスを保ったまま8分のリズムで飛ぶ速さが必要
→Sven ottenの中でかなり好きなムーブ。
上体がほぼブレない高速X Jumpは綺麗の一言。
飛ぶことに一生懸命になりすぎて、リズムを乱さないように。
Fall backはX Jumpの途中、交差した後、
片足だけ蹴り出し、その足で着地すると同時に逆脚を内側に折り畳む。
Cuttingshapesでいうツイストの動作に近い。
9、Mr.X
いわゆる「ポップコーン」。スポンジボブとは逆の動作で、
軸足で外側に飛びながら、逆脚を外に蹴り出す。
最初は物凄い脳が混乱するため要練習。
(ポイント)
・最初は「軸足で外側に飛ぶ」ことを考える
→練習の際は、それぞれの動作を分解して考えるとよい。
①軸足で外に飛ぶ動作
②逆脚を外に蹴り出す動作
③蹴り出した足で内側に着地する動作
④軸足を内側に折り畳む動作
これが①+②、③+④の2カウントで行われている。
1つ1つを組み合わせながら、最初はゆっくりやってみよう。
10、Phase shifting
凡そVフロント。斜め前方へカカトから蹴り出すムーブ。
(ポイント)
・割と飛んでいい
→移動距離があるとダイナミックに見えて◎。
もちろん、移動距離を小さくして幅を持たせるのもアリ。
・やることが多い
思った以上に多いだろう。実際多い。
練習は室内で練習できるものが多いため、
最初はお気に入りのElectroswingを掛けながら、
4分のリズムでV shiftingの練習から入るといいだろう。
2、5000円以内で揃えるNeoswingドレスコード
・ダンスにおけるドレスコードについて
ドレスコードとは、「その界隈における正式な服装」のことで、
それを着ていればその界隈の人と認識できる服のことと考えて大丈夫だ。
TPOに合った服装と言い換えても構わない。
Neoswingだから絶対こう!というわけではないのだが、
AUSにファッツ、Cuttingshapesにラインパンツみたいなものだ。
要は気持ち。着ると気持ちが上がって、動画にも映える。
・Neoswing≒フォーマル感
Neoswingでは創始者のSven ottenがスーツ+ハットの、
フォーマルな衣装で踊っていることが多いため、
必然的にフォーマル寄りな恰好がドレスコードとなっている。
音楽の歴史やら、背景には色々ありそうなので今後調べてみたい。
フォーマルよりのアイテムは何かというと、
・ジャケット、シャツ、ガレ、スラックス
・ハット、革靴 etc
キーワードで言えば、ビジネススタイル、キレイ目だろう。
因みに、その逆のカジュアルというのが、
・パーカー、トレーナー、Tシャツ、Gパン
・サンダル、スニーカー etc
といったアイテムとなる。
筆者の踊ったNeoswing trainingの動画内で着ている、
・ハット
・ジャケット
・インナー
・パンツ
・靴
これ全部含めても5000円以内だ。
普通に店買いをすると1着で超えるケースも多いので、
・メルカリ
といった、ネットショッピングを活用したい。
ジャケットやハットが1着数百円で買える。
なお、ヴィレッジヴァンガードや390マートなども是非活用されたし。
3、総括 ~Neoswingらしさを考える~
長くなったが、Neoswingの基本はここに全て詰まっている。
色々と書きながらNeoswingの構成要素を考えていたが、
・フォーマルさ(Formal)
・規則性(Regularity)
・スムーズさ(Smoothly)
ではないかというのが、筆者の私見だ。
ここでいうFormalは、ドレスコードだけの話ではなく、
後のRegularity、Smoothlyにも通じており、
暴れるような激しさではない、キレのある動作、
洗練されたスムーズな動きが基調になっているように感じる。
しっかりとリズム、グルーヴを感じて音に乗ればSwing出来るだろう。
・基礎とこれからの話
Neoswingの基礎については上のOttenの動画をみて欲しい。
そして、そこから加えていくのであればどうなっていくかだが、
選択肢としては、「TeckToniK」がベターだろう。
理由としては、Neoswingにはポイントやアームラウンド、
WaterdollやPendulum、バタフライなどの上半身の情報量がかなり多い。
上半身の表現力が高まることで表現の幅が広がる。
こちらもYoutubeで色々な動画が見つかるので、
良ければ探してみていただきたい。
長文となったが、ここまで見ていただけたのなら、
Neoswingへの意欲は十分なはずだ。
筆者と一緒にもっとNeoswingをこれからも楽しんで欲しい。
2019.5.18 Hachi