page.4 たったひとつの冴えたハマりかた。
今日はアイドルにハマるお話。
最近になって、全力を出した記憶を思い出そう。
思い出せる最初の記憶は、大阪野外音楽堂。通称野音。
その名の通り、大阪城のある広い公園の中にある、
ライブなどが出来るスペースのことだ。
その時に見たのは、「でんぱ組.inc」。
最上もがさんのことは忘れても、
ドットとincが付いていることは忘れてはならない。
なお、incとは「Incorporated」の略で、
「法人格のある、合同の」というような意味だ。
ただの地下アイドルではない、凄みを感じる。
最初からこの名前だったけども。
しかして、ここででんぱ組の何が良かったか、
なんて書いても、見る価値のない文章になるだろう。
なので、ちょっとだけ違う方向へ飛ぼう。
◎ハマるための要素は「能動性」と「返報性」
ものに働きかける。反応が返ってくる。
ハマるためには、それだけで良いのだ。
あとは、そこに掛かるエネルギー量の多さで、
熱中度合いは変わってくる。
だが、今は受容する機会の多い社会だ。
ハマったことが無い人の多くは、
「働きかける機会」に恵まれていない。
人に、ものに、知識に、技術に。
新しいものに触れればそれだけで経験は増える。
そして、経験は足場となって見える景色が変わる。
要は、ハマらない人は「引きこもっている人」と言えよう。
新しいものから遠ざかる「ネオニート」が近い。
マグニートみたいで強そうなのが癪ではあるが。
◎全てを満たす、アイドル業界
私の場合は、その一つがアイドルだった。
詳細は割愛するが、アイドルのライブは、
「アイドル本人」「曲」「コール」「MIX」
「オタ芸」「特典会」の要素で出来上がっている。
コールやMIXは、曲の間に客が声で参加し、
オタ芸は曲に動作で参加が出来ると思ってほしい。
つまり、ライブはアイドルとオタクが作る。
それが、アイドルのライブの一番の特徴だ。
これが一般でいうコンサートと異なる点だろう。
全力で声を上げる、飛ぶ、手を振る。
それだけでも十分に楽しいのだが、
そこに、アイドル本人からレスポンスがある。
ライブ以外にも、特典会というイベントがある。
握手会やチェキ会などが主流だが、
どれもに共通するのが「話が出来る」点だろう。
無論、仲良くなって何かが進展するわけではなく、
数秒のためにお金を払うという点では、
キャバクラとかの方が優秀なのかもしれない。
だが、一つずつの要素だけでは成り立たず、
全てを結合した楽しさ全てを差し「アイドル」と呼ぶのだろう。
こればかりは「推し事」した人のみにわかる特権と言える。
◎新しい世界を知る、飛び込む、浸かる
ハマることは、運動だ。
ハマれない人は、未知への接点が少ない。
書を捨て、街に出るのもいい。
だが、まずは書やYoutubeで新しい世界を見つけてほしい。
見つけられないなら、友人がハマっているものに触れてみよう。
人が全力で楽しんでいるなら、自分が楽しめないことはないのが道理なのだから。
2018.8.27 Hachi