Page.14 会話というコンテンツを考える ~受け取り方入門~
今日は日常会話について。
社会人なるとな、仕事以外の会話ない日とかあるねん。
私の中学時代からADSLが普及し始め、
定額制の今の形のインターネット利用が始まった。
そして、大学時代くらいからスマホが普及し始め、
インターネット自体が必要不可欠なインフラと化した。
人はSNS上で繋がりだし、LINEで会話をし、Twitterで趣味友を見つけ、
今でも、ファミレスで会話しながらスマホを触っていないだろうか。
とはいえ、「会話」という概念自体は何も変わらない。
人と人とのやり取りである以上、である。
結局は情報のやり取りではあるのだが、少し経路が変わっただけだ。
貴方は、普段の「会話」上手だろうか?
◎会話を「分解」して考える
会話は「ボール」のやり取りでよく例えられる。
情報を言葉に変えて投げ、それを相手が受け取る。
そして、それを投げ返すことで会話が成立する。
普通の流れとしては、受け取ったボールを吟味し、
「この人はこれが好き、あれが嫌い」
というような、1次情報を受け取り、
「この人は攻撃的な人かもしれない」
「思ったより優しそうな人だ」
などの裏の情報まで想像して、2次情報を取得し、
それを踏まえた上でボールを投げ返す。
更に言えば、ボールを投げる前の、
容姿や言動などの0次情報までセットになって、
人が投げるボールは「あらゆる情報がセット」になって相手に届く。
◎ボールの「受け取り方」入門
投げるボールは自分が主体となるので、
好きなように投げることが出来る。ド直球でも暴投でも。
最近はSNSでのやり取りも増え、
ボールの飛んでくる方向や、球種が増えているが、
それを受け取って、投げ返すこと自体は変わりようがない。
ただ、Twitterなどを見て、最近よく思うのは、
「ボールの受け取り方」が苦手な人が増えていないか。ということ。
ここで、ボールの受け取り方について少し考えてみたい。
①受け答えの基本は「縦」と「横」
フォークやスライダーの話ではない。近いが。
普段の会話を想像してみてほしい、以下のような感じだ。
1「昨日何食べた?」
2「カレー」
3「俺うどんだわ、ウエストの」
会話の受け答えには、
「キーワードについて掘り下げる」縦の展開と、
「キーワードから話を広げる」横の展開がある。
斜め上の回答という異次元殺法もあるが。
なお、1に対する2の返答は縦、3は横だ。
3を縦の回答にするならば、
4「どこのカレー」
5「ココイチ」
くらいな感じになるだろう。
②興味の「縦」と展開の「横」
会話の中で、「縦」を使いすぎると尋問のようになり、
「横」を使いすぎると、「話を聞いていない」ように感じる。
適宜、適当に使い分けることが肝要だろう。
普段の会話なら、別段気にすることはないのだろうが、
恋愛が絡んでくる場合には、話を振りながら、
節度を守りつつ、「縦」へと掘り進めれば良いだろう。
③キャッチのタイミング
話の中には、ボールが1つに収まらず、
投げ返す前にこちらへ新しい球が飛んでくることもある。
「話題の転換」はボールが増えた状態のことで、
あくまで1つのボールが分裂する魔球ではないので安心してほしい。
その場合、まずは新しいボールをキャッチし、
持っているボールはリリースする。
動作としてはそれだけなのだが、人によっては、
ボールを片手に持ったまま、次を捕ろうとして捕球し損ねる。
そんなケースもよく見られるのではないだろうか。
その場合は、「今日の晩飯」「今やりたいこと」など、
「会話のタグ付け」を行うことで、自分の持つボールを把握して、
ボール同士の関連性を考え、必要ないボールは転がしておこう。
◎クソリプ製造機はただのキャッチ下手
これは発信者の意図を全く汲まずに、かつ方向性も誤っている。
そんな、大暴投のボールのことを指す。
キャッチャーミットを構えている人の後ろから、
ピッチングマシンでケツにボールを放っているような感じだ。
そして、ボールが当たった人の反応を見て楽しんでいる。
何だか、どこかのメディアの縮図のような感じだが、
大体その通りである。大いに気にして欲しい。
それはさておき、クソリプは上にも書いたように、
「発信者の意図を全く汲まない」ことが全てである。
意図を読んだクソリプは、ただの悪意か、
とことんエスプリの効いたエンターテイメントだ。
ケツに飛んできた球をケツで受け取るような。ケツプリか。
◎まとめ「せめて表と裏は考えよう」
話をする、コンテンツを誰かに発信する場合、
大抵の場合、その発信者には伝えたい「意図」がある。
文章から伝わるそのままの意味である「表」と、
その文章、会話を発信した理由、意図の「裏」。
この2面は会話をする上でも気にすることに損はない。
想像力を伸ばすことは人の懐、器を大きくする。
何事も寛容であることは、いい大人の条件と言えるのでは?
2018.9.30 Hachi