page.10 歳を重ねてからハマるとタチが悪い。~Why did you do it?~
今日はマイブームの話。
貴方が一番お金を使った回数の多いものは?
リソースという言葉がある。
本来は資源とか、そういった類の言葉だが、
今回はお金や時間、自分の中にある有限なものを指す。
そして、それは何かの価値と引き換えに出来るもの。
学生時代は時間があり、
社会人になると時間と引き換えにお金を得るとは言うが、
別段、どちらもトレードオフな関係ではない。
ちゃんと選べば、どちらも、少なくともどちらかは得られる。
今、ちゃんと貴方のリソースは残されているだろうか?
◎気を付けたい「節制」のウソと欺瞞
「安い特売品を買いに、遠くのスーパーへ行く」
「冷房をケチって、病院送りになる」
周りにこんな人はいるだろうか。
そう、自分の行う「行動の価値」を図れない人だ。
試しに、これを反対に捉えてみると。
「高いかもしれないが、今その場で欲しいものを買う」
「暑いから、快適に過ごすためにクーラーをつけて寝る」
正解だろう。
少なくとも、即決することで時間は掛からない。
そう感じない人は、自分の時間に価値を感じた方が良い。
◎マイブームと秘密の口座
さて、タイトル回収の時間だが、
学生時代までにハマったものは?と考えたが、
好きだったものはあれど、心底気に入ったものはなかった。
この場合のハマるとは、
「リソースを消費することを厭わない」
そんな感じの意味合いで捉えてほしい。
何を費やしてでも、他を犠牲にしてもそれをやりたい。
つまり、自分の中の何よりもそれに価値を見出している。
今、そんなものは貴方の中にはどれほどあるだろうか?
なおアイドルのライブで行った県を思い出すと、上から、
北海道、岩手、東京、神奈川、名古屋、京都、
大阪、岡山、広島、山口、福岡、沖縄である。
単純計算で交通費だけで数十万単位だろう。
それだけ費やして得られる楽しさはどれほどなのか。
それを、「それだけ使うなら絶対面白いはず」と思うか、
「なんでそんなものにそんな使うのか」と思うか。
人生が楽しいのはどちらだろう。言うまでもないが。
◎「ブームが熾る」仕組み
今はシャッフルダンスもブームになっている。
こっちには時間が主に使われている。実に週7日だ。
ブームが熾るのに、必須なものが2つある。
「新しいものに目を向ける、精神的なゆとりがあること」
「良いと思ったものに手を付ける、身体的余裕があること」
つまり、アンテナを張って、良いと思ったものを、
すぐに動いて、体験することが出来る余裕があること。である。
そして「熾る」という言葉は、火に対して使う言葉だ。
着火剤と火種、あとは燃料があれば、それは一気に炎になる。
火は自分で熾せる。ただ、燃え続けるには土壌がいる。
◎「ブーム」が長く続く「趣味」に変わる瞬間
ブームは一過性、趣味は持続的なもの。
今回、シャッフルダンスをやりながらわかったことがある。
ブームが趣味へと変わるための条件も2つある。
「『自分のやったもの』を何かのカタチに残すことが出来る」
「それを共有し、レスポンスが起こる環境がある」
シャッフルダンスが私の中の趣味にまでなったのは、
間違いなく「DANCERUSH STARDOM」という音ゲーの影響だ。
前回からやけに推しているが、ただの回し者である。
このダンスラッシュの一番の特徴は、
「自分の撮ったダンス動画を保存できる」ことに違いない。
それを共有し、みんなに見てもらい、レスをやり取り出来る。
Twitterなどで、動画を上げて、反応して切磋琢磨しあう。
それだけで楽しい。凄い体験と言える。
ここで大事なのは、
「みんなが、今、同じことをやっている」と、
やっている本人が自覚出来ることと、
そして、「やればやるほど上手くなる」という2つの自覚だ。
この「体験」を生み出したのは本当に脱帽するしかない。
今日のこの話のキモは、これらの「楽しさ」「感動」などは、
「能動的」でないと起こりえない点だ。
もちろん、映画やテレビなどの受動的な体験は否定しない。
ただ、毎日「次はどうしよう、何をやろう」と思えるような、
そんな日々が輝くような体験は、そこにあるかという話だ。
貴方の素敵な体験の火種は、貴方の中にしかない。
2018.9.10 Hachi