page.21 ゲームで広がる世界 ~ゲームで学ぶ人生の隠しスキル~
今回はゲームが広げる豊かな人生の話。
ゲームは1日n時間。nに入る値を求めなさい(5点)
幼い頃、「ゲームをやっていると頭が悪くなる」
「漫画ばっかり読んでいないで、ちゃんとした本を読め」など、
割とちゃんとした地位にある人がよくそう言っていたのを覚えている。
今考えると、ものすごい頭の悪いセリフなのだが。
大きくなった今、私はゲームについて語るならば、
「やるなら最後までちゃんとやりきること」
「絞らず、色んなジャンルのゲームをやったら楽しい」
「どんどん多くのものを好きになりなさい」ぐらいだろうか。
とはいっても、責任感は必要だから、
「やることはやってから遊ぶ」ことを最後に付け加えておきたいけど。
それくらいまでに、ゲームや漫画、小説も含めて、
娯楽を楽しむことは「多くのきっかけを得られる機会」と言える。
私の感覚では、ゲームなどの娯楽は「スキルブック」だ。
今回は、ゲームがどのような経験をもたらすのか、
教育委員会にぶん投げられるくらいの考えを残しておきたい。
◎学校で学ぶ知識と隠しステータス
学校で学ぶことと言えば、国数社理英の基本的な教養が思い浮かぶだろう。
これは教育要綱に記載された通り、一元的に学生へ提供される。
そして、定期的に試験があり、定着度は数値化され還元される。
掻い摘んでいえば、「読み」「書き」「計算」と、
社会、科学的な「一般常識」を学ぶところが学校と言える。
だが、隠れステータスとして求められるのが「コミュニケーション能力」、
人が求めるものを理解する「コンテクスト理解」と、
自分で物事に取り組み、解決策を考える「思考力」など、
数値化しにくいものについては、なかなか補完されない。
修得したもの勝ちのスキルなのに、提供はされない。隠しスキルに近い。
そして、大抵社会で求められるのはこの隠しステータスだ。おかしいけど。
これを補完するために必要なのが、「経験知」であって、
恋愛やキャンプなどのリア充なイベントでも、
それこそ漫画やゲームなど何でもいいが、
「自分以外のところから得られる経験、知識」が必要不可欠だ。
さらに言えば、「自分にとっての未知」の経験が求められる。
リアルだと、色々な投資が必要なので尻込みしやすいかもしれないが、
2次元であれば、ネットさえあれば大抵のことは何とかなる。コストが低い。
さぁ、ステータス上げを始めよう。
◎隠しスキル「コンテクスト理解」「T&E」
ここで紹介するのは上で挙げた「コンテクスト理解」と「T&E」だ。
・コンテクスト理解
ジャンル:非言語分野 有用性:AA
日本的な文化だが、「文脈を読む」というやつであるが、
これは分解していくと必要スキルは「想像力」「思考力」となる。
要は、「1つの現象から派生するルートを読む力」であり、
「それを元に、決断する力」がコンテクスト理解の骨子と言える。
「気づき」というものも、ここから派生するスキルだろう。
このコンテクスト理解、突き詰めていくと「近似的未来予知」になる。
ビジネス的なフレームワークでいう「雲、雨、傘」がそれだろう。
雲を見て、雨が降りそうだから、傘を持って出かける。
それと同じことは全ての事象において適用できる。
・T&E(トライアルアンドエラー)
ジャンル:非言語分野 有用度:AAA
要は試行錯誤する力だ。自分で物事を考え、解決するための力。
これは分解すると、「思考力」「行動力」「分解力」が必要スキルだ。
これは簡単に言うと、
「結果と現状を把握し、その間に何があるかを考える」スキルと言える。
覚えると、問題を1つ1つに分解して、解決策を考えるようになる。
補足だが、このT&Eの一番の肝は「現状把握」に他ならない。
学問でもそう、「自分が何がわからないか」を把握することは、
真っ先に覚えるべきスキルだが、割と後回しにしている人が多い。
因みにこれはどちらもパッシブスキルなので、覚えれば常時使用可能だ。
◎隠しスキルを学ぶためのゲームのススメ
これは実は何でもいい。
ゲーム自体が「与えられた目標を達成する」ことがクリア条件だからだ。
そして、そのために必要な条件を考え、実際に動いて達成していく。
ルールの定まった中での思考、試行体験。それがゲームの本質と考えている。
もちろん、そんなの考えずに物語を楽しむのもとても大事だけども。
結局のところ、ゲームを楽しんでいれば勝手に身につくのが、
今回紹介した隠しスキルだ。ただし、一番重要な条件がある。
「壁に当たった時、問題が生じたとき、投げ出さないこと」
これに尽きる。アクションゲームなら絶対難しい面に直面するし、
格闘ゲームであれば勝てない敵に必ずいつか遭遇する。
RPGでもTRPGでも、ボスは現れるし、それを倒さなければ進まない。
◎まとめ
今、貴方が凄いなと思える人がいたとすれば、
それは「何かの壁をいくつも乗り越えた」ことによる経験の差、
スキルの差に他ならない。何もやらずに得られるものは何もない。
だからこそ、とにかく新しい世界に足を踏み入れよう。
やったことない趣味、知らない知識、会ったことのない人。何でもいい。
広がる世界は貴方の「知らないという恐怖」を「知る楽しみ」に変えてくれる。
これからの彩られた世界を夢見て、まず踏み出してほしい。
2018.10.27 Hachi